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駅前には商業施設や個性豊かなお店が並び、少し歩けば多摩川の風が吹き、緑が広がる。
都市の便利さと、自然の豊かさ。そのどちらも身近にあることは、高津区で暮らす大きな魅力です。だからこそ、この街で家を建てるなら、少し立ち止まって考えてみたくなります。
「どんな家に住みたいか。」ではなく、「どんな暮らしがしたいか。」
今回お話を伺ったのは、株式会社NENGO 代表取締役社長 的場敏行さん。
「環境オタクなんです。」そう、窓の外を見ながら、穏やかに話す姿が印象的でした。
「家」についての話から始まったはずの時間は、いつしか地球や自然、人と環境との関係へと広がっていきます。
この土地の風や光、自然と仲良く暮らすこと。そうした小さな心地よさの積み重ねが、人にとっても豊かな暮らしにつながっていく。
今回のインタビューは、そんな視点に出会う時間でした。

高津で家を建てるということ。
都心に近く、自然も多い暮らしやすい高津区。
一方で、家つくりを考え始めると、多くの人が似たような悩みに出会います。「もう少し庭が広ければ。」「窓を開けても周りの視線が気にならなければ。」「休日は庭でコーヒーを飲みながら、のんびり過ごせたら。」
住宅同士の距離が近く、限られた敷地の中で暮らしを考えなければならない都市ならではの環境。けれど、暮らしの豊かさは、土地の広さだけで決まるものではありません。
心地よい暮らしから、家を考える。
心地よい暮らしとは。
朝、窓を開けると風を感じる。庭に出て植物に触れ空を見上げる。子どもが裸足で遊び、夜には月を眺める。そんな何気ない時間の積み重ねが、暮らしを豊かにしていきます。
印象的だったのは、「家庭」という言葉についてのお話でした。
「家庭は、家と庭でできている。」
家だけではなく、庭も含めて暮らしがある。住まいとは建物を設計することではなく、そこで流れる時間を育てること。そんな考え方が、この一言に込められていました。

心地よい暮らしを考えた先に、旗竿地という可能性があった
その暮らしを都市の住宅地で実現するために生まれたのが、居住スペースと庭をセットにし壁で囲んだ家。外からの視線を気にせず窓を開け、風を通し、空を見上げる。都市にいながら自然との距離を近づける設計です。
そうした住まいを考え続ける中で、思いがけず相性の良さが見えてきたのが、一般的には敬遠されることも多い旗竿地でした。限られた土地をどう使うかではなく、限られた土地でどう心地よく暮らすか。
その問いに向き合った先に、旗竿地という土地の新しい価値が見えてきたのです。
その土地に住まわせてもらう。
インタビューの中で、語られていたのは、「その土地に住まわせてもらう。」という言葉でした。
土地を手に入れると、自分のものになったような感覚になります。けれど、その考え方を少し変えてみると、住まいの見え方もより豊かに感じるかもしれません。
「その土地の気候や風土、歴史や文化をちゃんと受け止めて、『住まわせてもらう』という感覚で暮らす。それが、本来の家つくりだと思っています。」
家つくりとは、建物を建てることだけではなく、その土地との関係を育てていくこと。 自然と仲良くなることは、特別なことではありません。高津にもともとある風や緑、空や四季の移ろいに、もう一度目を向けること。その積み重ねが、この街らしい豊かな暮らしにつながっていくのだと感じました。

100年先まで愛される家
100年持つ家とは、丈夫な家というだけではありません。もちろん構造的な強さは欠かせません。しかし、それだけでは長く住み継がれる家にはなりません。時代を超えて愛される普遍的なデザインであること。そして、その土地の自然や歴史、文化を読み取り、その場所だからこそ生まれる心地よさを備えていること。さらに、住む人や家族にとって思い出が積み重なり、「この家を残したい」「次の世代へ受け継ぎたい」と思える愛着が育つこと。
その三つが揃って初めて、世代を超えて受け継がれる家になると的場社長は話します。
一軒の家がその土地に寄り添いながら長く愛されることは、その街らしい風景や文化が受け継がれていくことでもあります。
家つくりは、未来の街つくりにつながっているのです。

月が見える場所を探してみる。
インタビューの最後に、的場さんはこんな言葉を話してくれました。「まずは、自宅で月が見えるスポットを探してみてください。」どこから月が見えるのか、どこを風が通るのか、どこが一番心地いいのか。
その場所に、少しだけお気に入りの椅子を置いてみる。そして、椅子に腰掛けて月を眺めてみる。空の向こうの壮大さを感じながら、ふと足元の街や、自分の家にも目を向けてみる。
それだけで、いつもの景色が少し違って見えてくるかもしれません。
高津には、便利さがあります。そして、そのすぐそばには自然があります。この街で心地よく暮らすこと。身近な風や光、空や月に目を向けて日々を重ねていくことから、
高津で、心地よく暮らす。ということにつながるのではないでしょうか。
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取材協力
株式会社NENGO
代表取締役社長 的場敏行
Official Website https://nengo.jp/