
高津駅から二子新地方面へ歩くこと約1分。高架沿いにたたずむ小さな看板が目印の「珈琲丸」は、地元のコーヒー好きならまず知らない人はいない、豆の販売専門店です。
豆のクオリティは折り紙つきで、東京や横浜方面からわざわざ足を運ぶ常連客も少なくありません。「ここの豆を知ったら、もう他には行けない」——そんな声が常連さんの間でよく聞かれ、土日ともなれば小さな店内にひっきりなしにお客さんが訪れ、にぎわいが絶えません。

店内には世界各国から厳選した生豆がずらりと並びます。アフリカ、中南米、アジアと産地も多彩で、生豆や粉での購入にも対応。自分好みの一杯を突き詰めたいコーヒーマニアから、「何を選べばいいかわからない」という初心者まで、気さくな店主・丸山康太さんが丁寧に相談に乗ってくれます。その人柄もまた、リピーターが絶えない理由のひとつだと感じます。
絶大支持の手作りカレーをついにレギュラー販売
今年2月、珈琲丸は業態を一部変更し、手作りスパイスカレーの販売をスタートしました。
実は丸山さん、ただのカレー好きではないのです。高津・大山街道界隈の飲食店が腕を競う地域イベント「多摩川カレーグランプリ」で、2023年・2024年と2年連続でグランプリ獲得という実績の持ち主なのです。2024年大会では約5,500人が来場し、1,119票の投票による激戦を制しての2連覇。コーヒーへのこだわりと同じ熱量で、スパイスと向き合ってきた結果と言えるでしょう。
これまでも不定期でカレー販売はしていましたが、お客さんからの絶大なる支持を受けて、レギュラー販売となったようです。
販売されるカレーは日によって異なりますが、筆者が訪れた日のラインナップは、多摩川カレーグランプ2024優勝メニュー「シン・キイロイチキンカレー」と、「黒目豆と大根、しめじのココナッツダル」の2種。迷わず2種盛りを購入し、近くのベンチでいただきました。

香りが引き立つ「シン・キイロイチキンカレー」

まず、鮮やかな黄色が目を引きます。「辛そう」と思いながら一口運ぶと、その予想は良い意味で裏切られました。ターメリックを活かした黄色のカレーで、8種のスパイスを調合し香りを引き立てるように仕上げられており、ココナッツミルクとヨーグルトによって濃厚でありながら爽やかな後味に仕上がっています。ゴロゴロと存在感のあるチキンはしっかり食べ応えもあり、スパイスたっぷりのサフランライスがどんどん進んでしまいました。多摩川カレーグランプリで優勝したのも納得です。
癖になる味「黒目豆と大根、しめじのココナッツダル」

正直なところ、豆カレーに対してどこか「地味かも」という先入観がありましたが、一口食べるとそれまでの豆カレーのイメージが完全に塗り替えられました。黒目豆のほっくりとした食感、大根のやわらかな甘み、しめじの風味がルー全体に溶け込み、重層的な旨みが生まれていました。なんだか癖になる味で、これもまた気づけばあっという間に完食。
コーヒー豆を選ぶように、スパイスの産地や組み合わせにも徹底してこだわる——そんな丸山さんの姿勢が、カレーにもそのまま宿っている気がしました。
現在はテイクアウトのみですが、今後イートインも検討中とのこと。 メニューや販売日は不定期なので、訪問前に公式InstagramまたはLINEで確認を。
高津が誇る、コーヒー屋発の本気のカレー。一度食べたら、病みつきになるかもしれません。ぜひ一度ご賞味ください。
珈琲丸(coffee-maru.)
・住所/アクセス:川崎市高津区二子2-18-9 HOME-194-C(高津駅より徒歩約1分・二子新地方面)
・営業時間:火・水・金曜15:00~21:00、土曜12:00~20:00、日曜12:00〜18:00(カレーは休み)※変更可能性あり
・電話番号:044−819−7739
・最新情報は公式 Instagramhttps://www.instagram.com/coffee_maru?igsh=MW81Nm9hOXJ5dDg2Ng==をチェック