散歩連載(第4回)溝の口駅南口編/たくさんの発見とともに

今回は、あえて歩き慣れている溝の口駅に行ってみました。行き慣れているスポットを目的地としつつ、気ままに歩き回りました。初めて訪れるスポットや見たことのない景色にも出合えたと思います。

13:00 散歩の開始は溝の口南口から

今回、溝の口を訪れる上で、散歩のゴールをあらかじめ定めて歩いてみた。それは、「溝口温泉 喜楽里」である。寒い日にわざわざ外出して、その疲れを温泉で癒す。大好きな『ゆるキャン△』の主人公の言葉を借りて言うと、この行為は“マッチポンプ”。作品では、寒い日にわざわざ外に出て、キャンプをし、温泉に入りに行くことを指している。

2年前から定期的に訪れている大好きな温泉。

さて、道なりに進んでいくと大通りの横に気になる公園を見つける。

「久本薬医門公園」という公園。薬医門は「矢食い門」または医者宅の門、という意味から来たとされる。
大通りと新興住宅街から見ても、なんとも目を引く蔵。それなのに街になじんでいるように感じる。

蔵に惹かれて中に入ってみると、バードウォッチングをしている写真家の方や、休憩をしているご年配の方が居たりと、大通りの喧騒とは真逆の落ち着きを感じられた。

13:15 ちょっとだけ回り道

公園の中でひと休みをして、再び出発。寄り道したくなって道を探そうと意気込む。すると、さっそく公園の真横の道に行きたくなった。直感である。道なりに進むと…ものすごい傾斜の坂が!

道のりの雲行きが怪しくなってくる急坂。

息も絶え絶えになりながらひたすら上に登っていく。途中で疲れてしまい、後ろを振り向いてみると、遠くの方まで見渡せる。綺麗である。

大変な思いをして坂を登っただけに、達成感を感じた。今度はもっと上に行きたい。

13:40 一回軌道修正に入る

景色に見とれて気づかなかったが、“喜楽里”への方向より逆に進んでいたため、大通りの方向へ戻る。戻る途中、細かな道を通り抜けた先で、道の斜面に謎の彫刻が。

道の斜面に掘ってあった彫刻。

先ほどの坂の上から家々を抜けてきて、まず目にしたのがこれである。右にも行く道があったので、そっちに行けばこの横穴でも見れるのであろうと思い通り過ぎた。しかし、帰宅して調べてみると、「久本横穴墓(おうけつぼ)群」といい、なんと、この壁の奥に存在しているとのこと。さっき通った薬医門公園や大山街道など、高津区にはこのような歴史的なスポットが多いな、と思う。

14:25 喜楽里へ到着!

ようやく到着!いつもバスに乗って行くため、着いた喜びはいつも以上に感じた。

第三京浜下を過ぎてからは、足に疲労の色がにじみ出てきてしまう。道なりに行ってすぐに「溝口温泉 喜楽里」についた。外の温度が寒すぎず、ちょうどよかったために、サウナの外気浴が非常に心地よかった。人がたくさんいたが、広々としており過ごしやすい温泉であるなと個人的に思う。こんな素敵な温泉が近くにある生活に羨望してしまう。

溝の口駅周辺を歩いてみて

今回のルートです。縦に長い。

溝の口駅から南下してみて、栄えている駅前とは全く違った姿をたくさん見ることができたと思う。大通りには歩道が無く、散歩に向いていない道であったことはご承知いただきたい。ちょっとした寄り道をしたおかげで、絶景が見れる急坂や思わぬ歴史的スポットなどに出合うこともできたのだろう。このエリアに住んでみたら、毎日が冒険のように感じられるのではないだろうか?

この記事を書いた人

なかにし

なかにし

國學院大學観光まちづくり学部の3年生です。
趣味:散歩、旅、読書
専攻:公共政策、官民連携まちづくり
好き:ディズニー、ポケモン、ゆるキャン△